現代文:言葉 (2002/08/18)
「言葉は抽象的だからこそコミュニケーションが成り立つ」
これも現代文を読む上でしばしば扱われるテーマらしいです。
ま、確かに
「昨日ね、すっごく綺麗な夕焼けを見たんだ。オレンジ色の太陽がコバルトの海に沈んでいくんだよ」
って言ったって、相手にはどんなオレンジでどんなコバルト色かはわかりませんよね。
逆に分かったら会話もギクシャクするわけで。
つまり全ての事実を言葉で余すことなく伝えるのは無理、と言う事です。
勿論、自分の気持ち何ていう具体的な思考は伝えられないんです。分かりきったような事かもしれないけど、言語論を語る上の基礎みたいです。
そのため、具体的思考を少しでも伝える為の手段として、
・比喩や、詩的表現といったレトリック
・映像
・以心伝心などの沈黙
という手段があるようです。
この言語の抽象性をあわせて
・恣意性
・分節性
なんてていうものもあります。
言葉は「物事を存在させるもの」と評論においては扱われる事が多いでようです。
確かに虹があって、日本人は7色に言葉で分けるから7色が存在するんですよね。
5色と考える西洋人には5色が存在するわけで。
また、神といった誰も見たことも無いようなものの像(イメージ)をも作り上げてしまうんです。あたかも存在するかのように。私的には存在を否めても肯んじてもいませんが。
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